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パニック障害の症状と特徴

「パニック障害」の主症状は、パニック発作です。 不安や恐怖に直面すれば、だれでも心臓がドキドキしたり、震えたり、汗をかいたり、息苦しさを覚えたりしますが、パニック発作の場合、たいへん強い症状となって現れるのが特徴です。
発作の激しさは、このまま死ぬのではないかと思うほどで、発作が起こるとその場にうずくまり、動けなくなる人や、呼吸ができなくなる人も多くみられます。 通常、心療内科ではパニック障害であるかどうかを判断する為に、パニック発作のチェックリストを用いた問診を行います。 この診断基準は、アメリカ精神医学会によって作成されたものです。
パニック発作の特徴として下記のような症状が現れます。
チェックリストの症状は、いわゆる自律神経失調症の症状とよく似ていますが、パニック発作は、とくに原因もないのに、なんの前触れもなく不意に起こり、強い不安や恐怖をともなうのが特徴です。 たとえ、四つの項目に当てはまっても、日常生活に支障がなければ、それはパニック障害ではありません。
パニック発作があって、なおかつそれによるなんらかの生活上の支障が発生して、「はじめてパニック障害」と診断されます。

非現実感 (自分が自分でない感じ)
発狂不安 (狂う、常軌を逸するという心配)
死への恐怖 (死ぬのではないかという恐怖)
めまい、頭のふらつき (頭が軽くなる感じ)
窒息感、息切れ (息が詰まり、呼吸が早くなる)
動悸、頻脈 (心臓がドキドキして脈が早くなる)
胸部病、胸苦しさ (胸の痛みや不快感)
吐き気、腹部の不快感
身震いや全身または手足の震え
身体全体の冷感や熱感
冷や汗をかく (汗をかく)
胸騒ぎがする
そわそわする
神経がピリピリする

今のところ発作の確定的な前駆症状が4つ以上同時に起こり5分から30分以内の時間に納まり、激しい恐怖感、強い不安感を伴います。そして30分以内に症状が消える事が多い様です。

4つ以上の症状を持つものが恐怖発作
3つ以上の発作は症状限定性発作

 

■予期不安

パニック発作を経験すると、また、今度パニック発作を起こすのではないかと不安な状態になります。 これを「予期不安」といいます。 あの恐ろしいパニック発作がまた起こるのではないかと思って、動悸がしたり、胸が苦しくなったり、吐き気をもよおしたり、汗をかいたり、手足が震えたり、しびれたり、変な感覚になったり中にはこのまま気が狂ってしまうのではないかと感ずる様になります。 
パニック発作が起きて、救急車を呼んで医者の所に行くと、ついた頃にはだいたい発作はおさまってしまい、医者に病気では無いと言われるのはいいのですが、患者さんには症状があるので、また発作が起こるのではないかと考えるだけで怖くなってきます。
実際に発作が起こっていないのに、予期不安だけで動悸が起こったりするような場合も、パニック障害と診断される事があります。

 

■広場恐怖・外出恐怖・乗物恐怖

予期不安がこうじると、今後は「広場恐怖」を招きます。
広場恐怖とは、パニック発作、あるいはパニック障害の症状が、予期しないでまたは、状況に誘発されて起こった時、逃げることが困難であるかもしれない場所、助けが得られないかもしれない場所にいる事、恥ずかしい思いをしそうな場所にいることへの不安を感じ、しだいにその場所に行く事に恐怖を持ち、避けようとする行動をとるようになることです。
広場恐怖が起こりやすいのは、電車や車(※1)、飛行機などでの移動中、エレペーターの中、橋の上、会議室や美容院(※2)です。※1)高速道路・トンネル・渋滞・高架下・急行 ※2)どうしても脱出せない会議  

 

■その他…具体例/式典などの混雑した場所

一方、ある一定のシチュエーション、たとえば家の外や家の中で、たった一人きりでいる時や、単独で列に並んでいる時などに起こる事もあります。
単独でいる事を非常に恐れ、いつもだれかと行動をともにしたがったりする人もいます。 パニック障害の患者さんのほとんどに、この広場恐怖がみられ、症状が進行するにつれてしだいに広場恐怖の程度も深刻になっていきます。
初期のうちは、外出がおっくうであっても必要ならば外出する事ができます。 しかし、しだいに一人で外出する事ができなくなり、さらに進むと引きこもりのような状態になって、つきそいの人がいなければ一歩も外に出る事ができなくなってしまいます。
適当な治療をしない場合、広場恐怖はさらに進行して長時間続くことになります。
こうした状態を「広場恐怖」「外出恐怖」「乗物恐怖」といい、社会性が非常に落ちます。学校に行けないとか、会社にいけないという事になりますと、これは社会的に大きな問題です。

 

■必ずある[予期不安]の残遺症状

パニック発作は命を失ってしまうと思えるほど激しいので、発作に対する恐怖感は計り知れないほど強くなります。そして不意に起こるので、またあの恐ろしい発作が起こるのではないか、と常に心の中に不安があります。この不安は対象が明らかでない恐怖と言われていますが、その恐怖とは次のようなものと考えられています。 ※ただの、痛みではなく、個人差があるかもしれないが表現しようがない辛さを伴う

発作症状そのものの恐怖
発作により、病気になるのではないかと思う
発作により、死んでしまうのではないかと恐れる
発作により、気を失ってしまうのではないかと思う
発作により、気が狂ってしまうのではないかと思う
発作により、事故を起こすかもしれないと思う
発作を起こしても助けてくれる人がいないことの心配
発作を起こした場所からすぐ逃げ出せないことを恐れる
発作により、人前で自分が取り乱してしまうことを恐れる
発作により、人前で倒れたり、吐いたり、失禁したりすることを恐れる
発作を起こし、他人に迷惑をかけるのではないかと心配する

このような予期不安が必ずあり、そのためにリラックスした気分でいられず、行動が防衛的になり、行動空間が狭められていきます。そしてパニック障害がさらに現実化、行動化した恐怖を「広場恐怖」といいます。

 

■発作に引き続き出現する症状(残遺症状)

激しい発作だが、持続時間はそう長くないパニック発作ですが、病気の経過とともに、程度は激しくありませんが、以下のような「残遺症状」に変わっていく場合が多く見られます。

頭痛
血圧が上がり頭が腫る感じ
頭に何か乗っている感じ
身体がフワフワする感じ
頭に血が上り、首や顔、特に目が浮いてくる
視野がチカチカと揺れる
不整脈のように脈が飛ぶ
軽い動悸が続く
身体全体が脈打つ
軽い息苦しさが続く
胸が痛くなる
胸がチクチクする
喉が詰まった感じ
激しい肩こり
首の痛み
手が冷たい
身体がゾクゾクして鳥肌が立つ
背中がピクンピクンする
気が遠くなりそうな感じがする
感情が湧かない
周囲の感じがピーンとこない
雲の中にいるようだ
フーっと現実感がなくなる
自分だけ取り残された感じ
胸騒ぎがする
そわそわする
神経がぴりっとする
電車が脱線する恐怖
仕事の最中に周囲の壁が自分に向かってくる
普通のスピード感が自分にとっては恐い

以上のような症状をパニック発作を起こした患者は、残遺症状として訴えています。


症状を自覚しましたら、早期に専門医療機関やカウンセリングを受けることをおすすめします。

カウンセラー大野はパニック障害の経験者です。対処、経験値よりご相談に応じられますので、お気軽にご相談ください。

 

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