自己否定感が強まる心理ポジションでは、知らず知らずのうちに、現在から心は離れ過去や未来の概念として捉われ悩むことがあります。
「あの時、こうすれば良かった」
と過去に悔み
「失敗したらどうしよう」
と未来を悲観する。
こうした想像した体験の中に入りこみ、繰り返し考えていく中で、こうした体験を現実の体験として更に捉え、より気持ちが沈み思い悩んでしまいます。
このような状態を改善するアプローチとして注目されているのが第三世代の認知療法といわれるマインドフルネス認知療法です。
瞑想などの手法を取り入れたメタ認知の訓練法です。
過去・未来ではなく、現在に意識を向けるトレーニングを通して、思考・感情に巻き込まれず現実に対処できることを目的とします。
マインドフルネス認知療法(マインドフルネスにんちりょうほう、英:Mindfulness-based cognitive therapy:MBCT)は、マインドフルネス(気づき)を基礎に置いた心理療法で、第3世代の認知療法の1つ。心に浮かぶ思考や感情に従ったり、価値判断をするのではなく、ただ思考が湧いたことを一歩離れて観察するという、マインドフルネスの技法を取り入れ、否定的な考え、行動を繰り返(自動操縦)さないようにすることで、うつ病の再発を防ぐことを目指す。
ぐるぐる考えてしまい辛い感情から抜け出せない、そんな心理ポジションに陥りがちな時、認知行動療法と併せて取り組むことで、気持ちの切り替えがしやすくなります。
青山カウンセリングルームでは、カウンセリングメニューとしてマインドフルネス認知療法も受けられます。