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簡易抑うつ症状尺度

簡易抑うつ症状尺度(QIDS -J)とは、うつ病の症状度合を採点によりはかれる検査。

簡易抑うつ症状尺度(Quick Inventory of Depressive Symptomatology:QIDS -J)は、16項目の自己記入式の評価尺度で、うつ病の重症度を評価できるほか、アメリカ精神医学会の診断基準DSM-IVの大うつ病性障害(中核的なうつ病)の診断基準に対応しているという特長を持っています。世界的に知られた精神科医John Rush先生によって開発され、世界10カ国以上で使用されています。日本語版は、慶応大学医学部の藤澤大介先生のグループによって作成されました。

<<検査方法>>

睡眠に関する項目(第1-4項目)、食欲/体重に関する項目(第6-9項目)、精神運動状態に関する2項目(第15、16項目)はそれぞれの項目で最も点数が高いものを1つだけ選んで点数化します。
それ以外の項目(第5、10,11,12,13,14項目)は、それぞれの点数を書き出します。
うつ病の重症度は、睡眠、食欲/体重、精神運動、その他6項目を会わせて9項目の合計点数(0点から27点)で評価します。

 

点数と重症度は下記のようになっています。

0-5 正常
11-15 中等度 
16-20 重度
6-10 軽度 
21-27 きわめて重度

6点以上の場合にはうつ病の可能性がありますので、まず医療機関に相談してください。また、点数に限らず、何か辛い場合は医療機関等に相談してください。

当検査が必ずしも断定するものではありません。

1.寝つき

0.問題ない(または、寝付くのに30分以上かかったことは一度もない)
1.寝つくのに30分以上かかったこともあるが、一週間の半分以下である
2.寝つくのに30分以上かかったことが、週の半分以上ある
3.寝つくのに60分以上かかったことが、(1週間の)半分以上ある

 

2.夜間の睡眠

0.問題ない(夜間に目が覚めたことはない)
1.落ち着かない、浅い眠りで、何回か短く目が覚めたことがある
2.毎晩少なくとも1回は目が覚めるが、難なくまた眠ることができる
3.毎晩1回以上目が覚め、そのまま20分以上眠れないことが、(1週間の)半分以上ある

 

3.早く目が覚めすぎる

0.問題ない(または、ほとんどの場合、目が覚めるのは、起きなくてはいけない時間の、せいぜい30分前である)
1.週の半分以上、起きなくてはならない時間より30分以上早く目が覚める
2.ほとんどいつも、起きなくてはならない時間より1時間早く目が覚めてしまうが、最終的にはまた眠ることができる。
3.起きなくてはならない時間よりも1時間以上早く起きてしまい、もう一度眠ることができない

 

4.眠りすぎる

0.問題ない(夜間、眠りすぎることはなく、日中に昼寝をすることもない)
1.24時間のうち、眠っている時間は、昼寝を含めて10時間ほどである
2.24時間のうち、眠っている時間は、昼寝を含めて12時間ほどである
3.24時間のうち、昼寝を含めて12時間以上眠っている

 

5.悲しい気持ち

0.悲しいとは思わない
1.悲しいと思うことは、半分以下の時間である
2.悲しいと思うことが半分以上の時間ある
3.ほとんどすべての時間、悲しいと感じている

 

6.食欲低下

0.普段の食欲とかわらない、または、食欲が増えた
1.普段よりいくぶん食べる回数が少ないか、量が少ない
2.普段よりかなり食べる量が少なく、食べるよう努めないといけない
3.まる1日(24時間)ほとんどものを食べず、食べるのは極めて強く食べようと努めたり、誰かに食べるよう説得されたときだけである

 

7.食欲増進

0.普段の食欲とかわらない、または、食欲が減った
1.普段より頻回に食べないといけないように感じる
2.普段とくらべて、常に食べる回数が多かったり、量が多かったりする
3.食事の時も、食事と食事の間も、食べ過ぎる衝動にかられている

 

8.体重減少(最近2週間で)

0.体重は変わっていない、または、体重は増えた
1.少し体重が減った気がする
2.1キロ以上やせた
3.2キロ以上やせた

 

9.体重増加(最近2週間で)

0.体重は変わっていない、または、体重は減った
1.少し体重が増えた気がする
2.1キロ以上太った
3.2キロ以上太った

 

10.集中力/決断

0.集中力や決断力は普段とかわりない
1.ときどき決断しづらくなっているように感じたり、注意が散漫になるように感じる 
2.ほとんどの時間、注意を集中したり、決断を下すのに苦労する
3.ものを読むこともじゅうぶんにできなかったり、小さなことですら決断できないほど集中力が落ちている

11.自分についての見方

0.自分のことを、他の人と同じくらい価値があって、援助に値する人間だと思う
1.普段よりも自分を責めがちである
2.自分が他の人に迷惑をかけているとかなり信じている
3.自分の大小の欠陥について、ほとんど常に考えている

 

12.死や自殺についての考え

0.死や自殺について考えることはない
1.人生が空っぽに感じ、生きている価値があるかどうか疑問に思う
2.自殺や死について、1週間に数回、数分間にわたって考えることがある
3.自殺や死について1日に何回か細部にわたって考える、または、具体的な自殺の計画を立てたり、実際に死のうとしたりしたことがあった

 

13.一般的な興味

0.他人のことやいろいろな活動についての興味は普段と変わらない
1.人々や活動について、普段より興味が薄れていると感じる
2.以前好んでいた活動のうち、一つか二つのことにしか興味がなくなっていると感じる
3.以前好んでいた活動に、ほとんどまったく興味がなくなっている

14.エネルギーのレベル

0.普段のエネルギーのレベルと変わりない
1.普段よりも疲れやすい
2.普段の日常の活動(例えば、買い物、宿題、料理、出勤など)をやり始めたり、やりとげるのに、大きな努力が必要である
3.ただエネルギーがないという理由だけで、日常の活動のほとんどが実行できない

 

15.動きが遅くなった気がする

0.普段どおりの速さで考えたり、話したり、動いたりしている
1.頭の働きが遅くなっていたり、声が単調で平坦に感じる
2.ほとんどの質問に答えるのに何秒かかかり、考えが遅くなっているのがわかる
3.最大の努力をしないと、質問に答えられないことがしばしばである
 
16.落ち着かない

0.落ち着かない気持ちはない。
1.しばしばそわそわしていて、手をもんだり、座り直したりせずにはいられない
2.動き回りたい衝動があって、かなり落ち着かない。
3.ときどき、座っていられなくて歩き回らずにはいられないことがある

 

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